武豊(52)がNHKのドラマに出演!!女性騎手の奮闘を描く「風の向こうへ駆け抜けろ」(小学館文庫)を原作としたNHKドラマ(前後編で12月18、25日、後9・00~10・13)に本人役として登場する。都内スタジオで“緊張”の撮影を終えた武豊はドラマ出演の意義、女性騎手の今後について語った
ゲートが開く瞬間のように、一瞬静まり返ったスタジオ。女性騎手・芦原瑞穂役の平手友梨奈にインタビューを受ける武豊の表情は明らかにターフにいる時より緊張していた。それでもスマートに受け答えるあたりがさすが。撮影後は「(オファーを受けたことを)後悔しています(笑い)。やっぱり向き不向きがありますね。僕はジョッキーで良かった」とジョークで周囲を和ませた。
地方競馬に所属する女性騎手の奮闘を描いた同作。厩舎や馬に携わるスタッフのリアルが描かれ、主人公の芦原瑞穂が愛馬と共に壁を乗り越えていく。武豊は「競馬を題材としたドラマを作っていただくのはとてもうれしい。今までも競馬のドラマや映画があると見た人の感想を聞くようにしてきました。普段競馬に興味がない人のきっかけになるのは本当にありがたいですね」と本作が放映されることの意義を語った。
原作の執筆者・古内一絵さんが同作の執筆を始めたのが13年。それから8年後の今年、新潟(4月17日)でJRA初となる女性騎手によるワンツースリーが達成された。少しずつ中央にも吹き始めた女性騎手進出の風。武豊は「サークルの雰囲気もずいぶんと変わりました。女性騎手が活躍すると競馬場がパッと明るくなるんです。女性ならではの馬に対する感性もあると思う」と歓迎する。その上でのぞかせる勝負師の顔。「それでももう五分にやってますからね。みんな一ジョッキーとして見ているし、僕も同じように戦っていますから」と語った。
武豊が期待するのは本ドラマで女性騎手希望者が増えること。「やっぱり藤田菜七子騎手の存在は大きかった。彗星(すいせい)のように現れてどんどん活躍して。彼女を見て“私も騎手になりたい”と思った女の子は多いんじゃないか。同じようにドラマを見て競馬界に興味を持ってくれたら」と先を見据える。時にステッキを手放し、競馬界の未来のために動く。騎手会会長が出演するドラマから目が離せない。
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